2021年7月10日にフードアクティビストフェア2021が開催されました。
⇒Food Activist Fair 2021 in ハートンホテル西梅田に参加します!
フードアクティビストとは、田中愛子先生が提唱した食卓の上のフィロソフィーに賛同し、主に食に携わりながらそれぞれの視点から「持続可能な社会を作る」ということをテーマに考え行動している方たちです。
第1回の今回は2日間にわたって開催され、Herb kitchenはフードアクティビストとしての参加はもちろん、会場設営や映像配信をはじめ会の運営にも携わりました。
1日目の午前の「ランチギャザリング」では、青森県や石川県など日本各地でフードアクティビストとして活躍されている皆様の活動報告や即売会を実施。
午後の「フードアクティビストギャザリング」では、愛子先生のご自宅でのガーデンパーティーが開かれ、参加者同士の交流をを楽しみました。
2日目は著名人を招待しての講演会「フードアクティビストシンポジウム」が行われました。
今回は、Zoomを活用することでオンラインで参加する方も多くいらっしゃいました。
主催の田中愛子先生のご挨拶の後、各地でフードアクティビストとして活動されている方々が、活動内容や活動に対する想いなどについてプレゼンを行いました。
・HOTEL MORNING BOX様
・クラフトビールの中津ブルワリー様
・吉野本葛の老舗 奈良・井上天極堂様
・国産オーガニック素材を使用したチーズケーキの専門店 株式会社seed様
・能登の「揚げ浜式製塩法」による塩田 株式会社Ante様
Herb kitchenも、店舗経営を通じて本当に良い商品を多くの方に適切な価格で提供することで、生産者と消費者を繋ぐ架け橋になることで社会に貢献していくことをプレゼンしました。
フードアクティビストの方々のプレゼンを聞くことで、普段はホームページや愛子先生のセミナー等で見聞きしていた情報を第一線で活躍されている方々から直接お聞きすることで、より具体的に受け止めることができました。
プレゼン後のランチには、短角牛を使ったバーガーをはじめ、参加された皆様の取り扱っている商材の試食、試飲も提供されました。
特に短角牛は通常の牛肉よりも嚙み応えがあり、噛めば噛むほど肉の旨味が口の中に広がりとてもおいしかったです。
Herb kitchenからはSOKOさんの無農薬レモンで作ったレモネードを出し、好評をいただきました。
また、会場後方には皆様が取り扱っている商品の販売所も設けられました。
能登の塩、吉野の葛、湯浅の醤油をはじめ、普段は生産地に行かないとなかなか触れる機会のない商品ばかりで、参加者も興味津々で商品のことをいろいろ聞いて、購入される方も多くいらっしゃいました。
1日目の午後は田中愛子先生のご自宅の庭での懇親会でした。
Herb kitchenはこちらでも他の皆さんよりも先に会場入りし、テーブルセッティングやライトアップなど設営を行いました。
懇親会で提供された料理は、箕面でフランエレガンというフランス料理店を経営しているオーナーシェフの浮田 浩明氏による、VIPディナーボックスでした。
VIPディナーボックスはパナソニックスタジアムでガンバ大阪の試合でVIPの方に提供しているディナーです。
味はもちろん見た目もオシャレでかわいい、サッカーをイメージした容器も使用するなど細部にまでこだわりが感じられる素敵な料理でした。
私達を含め、参加されたほとんどの方が午前の部から参加されていて、積極的に意見を交換し合いながら食事を楽しみつつ親交を深めていく時間となりました。
2日目:専門家を招待して講演会
2日目はSDGsや地域活性の第一人者である4名の専門家による講演会でした。
田中愛子先生のご挨拶の後、それぞれの視点から、これからの未来をよりよくしていくにはどうすべきかをお話いただききました。
■足立直樹様(左の男性)
株式会社レスポンスアビリティ代表取締役
サステナブルビジネスプロデューサー
真に持続可能な企業になるためにという観点で特に、企業による生物多様性の保全を専門に活動されている方です。
講演の中で、パーム油を採取するために日本の数倍の面積の森林が破壊された例などを挙げて今なお続いている環境破壊の実態を紹介して頂きました。
■高津玉枝様(左から2番目の女性)
フェアトレードの第一人者
LOVE&SENCEの経営者
阪急百貨店で衣類の販売を通じてフェアトレードを推進されている方です。
東南アジアなどの不当に安い賃金で働かされている方々の話や、奴隷さながらに漁船で働かされている方々の話を紹介して頂きました。
■小野田金司様(右から2番目の男性)
大阪観光大学教授
十和田奥入瀬観光機構理事長
関西では和歌山の那智勝浦町なども手掛けている方です。
過疎化、高齢化が進む地方をどのようにして復興させていくかを焦点に様々な取り組みを紹介して頂きました。
■巽好幸様(右の男性)
ジオリブ研究所所長
地球科学者で専門はマグマ学をされている方です。
日本の十和田湖周辺と和歌山を例にとって、その土地だからこそ発展できた産業の重要性と、それを保全していく必要性についてお話頂きました。
専門家の方々のお話しの中で、特に記憶に残ったのは、今のまま地球環境が悪化し続ければ、私達の孫の時代には今私達が当たり前に美味しいと感じている食べ物のほとんどが手に入らなくなるというお話です。
他にも未来の子供たちのことを考えれば決して避けては通れない問題ばかりで、私達ひとりひとりが考え協力して解決していく必要があると感じました。
よりよい未来の為に
この2日間を通して、参加されたフードアクティビストの皆様の想いに触れることができました。
また、どのようにすれば円滑にかつ参加した皆様が満足できるかを考えることでき、貴重な時間になりました。
Herb kitchenもこれからの活動を通じて、未来の子供たちの為に社会に貢献できるように日々努力していきます。